骨粗鬆症

当院は、骨粗鬆症の治療に力を入れており、多くの患者を治療しています。

DEXA全身骨密度測定装置 HORIZON

horizon&PC

この装置により、老人が骨折しやすい腰椎、大腿骨頸部の骨密度を正確に測定可能になりました。骨粗鬆症学会では、骨粗鬆症の診断治療に、このタイプの装置による測定が推奨されました。市民検診などで使用される足で測定する器械では正確な測定ができません。
当院では、DEXA全身骨密度測定装置で骨密度を測定し、治療法の選択をしています。正確な値が得られるため、薬剤の効果判定に役立っています。
最近、骨粗鬆症の治療薬が次々と開発されています。骨粗鬆症の程度により、治療薬を選択する必要があり、正確な骨密度の測定を要するのです。

内服薬
☆効果の大きいもの
1.ビスフォスネート製剤
これは各メーカーから多種類でています。
ボナロン、フォサマック、アクトネル、ベネット、リカルボン、ボノテオ、ボンビバなど
近年、上記薬剤を長期投与後に、顎骨骨髄炎の副作用が報告されるようになり、長期投与が問題になってきています。薬剤が骨に長くとどまるために、長期使用により、大変まれに大腿骨骨折を起こすこともあるので、当院では5年位で投与を一旦中止し他の薬へのスイッチをするように心がけています。

2.SERM
エビスタ、ビビアントの2製剤があります。
女性ホルモン様作用で閉経後骨粗しょう症の改善に効果があります。

3.新しいビタミンD製剤
エディロール
従来のビタミンD製剤より効果が高く、最近急激に使用量が増えている薬です。

☆効果の認められているもの
1.ビタミンD3製剤
最近は筋肉の減少を抑えたり、骨質の改善にも効果があるようにも言われています。
比較的に副作用が少ない薬ですが、腎機能障害のある場合は注意が必要です。まれに腎不全や高カルシウム血症を起こします。

☆効果の認められないもの
カルシウム
残念ながら、骨粗鬆症の治療薬としては、効果がありません。しかし、カルシウムを摂取しないと、骨粗鬆症が進行するので、カルシウム不足の人に対し、栄養補助剤として投薬します。健康食品などで安易ににカルシウムをとりすぎると、結石や腎障害を起こしますので,注意が必要です。

注射製剤
1.テリパラチド(フォルテオ、テリボン)
現在、最も効果が強い薬剤です。骨芽細胞に作用して、骨を強くします。欠点として、薬価が高く、使用できる患者、投与期間に制限があります。骨粗鬆症が強く、圧迫骨折がある患者などが対象になります。
2.プラリア
最近、発売された新しい作用機序の薬剤です。骨吸収を抑える作用が強く、骨粗鬆症の改善作用も強力です。この薬剤にも顎骨骨髄炎の副作用があり長期投与ができません。
3.ビスフォスフォネート注射製剤 (ボンビバ)
現在の骨粗鬆症の主役はビスフォスフォネートですが、経口剤では、消化器副作用がでたり、効果が弱い人もいます。そのような人に対して月一度の静脈注射による投与ができるようになりました。
5.エルシトニン
週1回注射で、腰痛を抑える作用があります。

骨粗鬆症と寿命
最近注目されている話題として、骨粗鬆症と寿命の相関関係があります。生命予後と疾患との関係は、いろいろと調べられています。明らかになっている例として、高脂血症、糖尿病などは、生命予後と関係しています。喫煙、過度の肥満なども関係しています。そのため、さまざまな治療や、禁煙、メタボ予防などが推奨されています。骨粗鬆症が強い人は動脈硬化が強く生命予後とも強い相関関係があります。骨粗鬆症は単に、骨折を起こしやすいというだけではなく、寿命とも関係しているのです。




a:7338 t:11 y:11